【1998.05.06】
●みなさんこんにちは!
先日、館長の大井がなんと女ま館の床下にもぐってきたというので、そのご報告です。いったいなぜ?床下に!?以下はBBS「ぱらねも」のログより転載。

1998年 5月 2日 土曜日 7:47:16 PM
少女まんが館内 Item
差出人: NATSUYO OHI
タイトル:床下もぐり取材の件
宛先: 少女まんが館内


ご報告がおくれました。
明日5月3日、某インテリア雑誌からの依頼で女ま館が取材されます。
といっても、少女まんがには直接関係なく、松沢呉一さんが女ま館の床下にもぐり、その体験記をかくというもの。
取材依頼者は、大井です。
館長の了承はえています(あたりまえですが)。
大家さんの古山さんにも了解をえています。
たぶん、明日の昼下がりにもぐります。
晴れますように。
で、なんと、この家(玄関や床の間のある主要部分)は明治末期に建てられたそうです(古山さんのお父さま談)。
つまり、90年近くの年月を経た、由緒あるおうち……。
現在の住宅の寿命は20年足らずといわれてますから、すごかこつです。
おどろきです。

●ほー。明治時代でしたかっ!?そして松沢呉一さんといえば「SPA!」の「松沢堂の冒険」や、小林よしのりの批判本などで著名な方ですが、床下にまでもぐるとは。まさに松沢堂の冒険。

1998年 5月 6日 水曜日 0:01:56 AM
少女まんが館内 Item
差出人: NATSUYO OHI
タイトル: 床下もぐった報告
宛先: 少女まんが館内


女ま館の床下にもぐりました。
2畳間の下からもぐり、北側廊下の下からもぐりました。高さ24センチ。私は楽々入れたんですが、松沢さんはやっと入れた。たぶん、胸板のたくましい男性、Dカップの女性には無理みたい。

床下はじゃりや木片、かんなくず、サンダル、さびた空き缶、ガボテンの下敷き、ぬりえ、しびんなどがなぜか落ちており、10センチあまりの大きな蜘蛛、かまどうま、細い竹なども生えておりました。小石がいっぱいころがっており、非常に乾燥していた。畳をあげると荒床(単に薄い板が張ってあるだけ)で、その下はすぐ土、という案配です。

で、床の間の部屋の根太(床を支える木材)が非常にりっぱでした。太かった。だけど、土台の石から浮かんでいる柱がひとつあったり(柱の意味がないやんけ!)、敷居だったであろう木が使われていたり、けっこういいかげん。心配のシロアリは皆無でした(乾燥しているから、これからも心配ないでしょう)。うんこひとつあった。ねずみか?

懸念の風呂場の下は……もう、木はくさりはて、コンクリートも半壊しており、「ここ、水がもれている、まちがいない。しかも長年……」という様子でした。基礎の木材が湿ってぼろぼろだった。いつの日か、風呂桶が傾くでしょうね。あれでは。

北側廊下のお社前の基礎の木材は、くさりはてて、ぼろぼろです。廊下が傾いでくるかもしれない、そのうち。まぁ、柱は丈夫そうでしたが……。

てなわけで、いったんはいってしまえば、地面から荒床まで高さは55センチ足らずあり、ほふく前進ではえずりまわって、土とお友達になる、それなりに得難い体験でした。

むかでや青大将に出会わなくてラッキーだったかも。ちょっとほこりっぽくて、まいりました。西の8畳間の下は、おしっこくさくて、これもまいりました。便所からのにおいが充満ってところでした。服はもうどろどろの土だらけになった。靴もまっくろになったし。

これほど汚れることも久しぶりの体験でした。

風呂場と北側廊下一部に難あり、が発覚した女ま館床下もぐりでした。実は、体中、すこし、痛い。ほふく前進なんて動き、あまりしないからなぁ。いや、皆無か。戦争中だったら訓練されちゃったんだろうなぁ。
(さるすべり大井)

●館長、お疲れ様でした。水漏れはともかく、白蟻がいなかったのはありがたい。湿気がない、というのも本を置くには良い環境ですねえ。しかし仕事がなかったらなあ。私も1ヶ月ぐらい泊まって、まんが三昧しながらガーデニングでもしたいとこです。
●ということで、今日はこのへんでー。


←表紙へもどる
←topへもどる
メールはtsh@kt.rim.or.jpまでどうぞ!