暖房器具
まだ現役・電氣ストオブ
【98.03.18.神田ぱん】

女ま館内部
*日曜日、夫が突然暇になったので、たまった寄贈書の搬入をしに女ま館へ。
当日の日の出町はすごい大風で、女ま館がなぎ倒されてるんじゃないかと心配になっていたが、どうやら無事だった。夫や子供は、近くの「つるつる温泉」へ行き、私はひとり蔵書整理。

*暇だったので、まだデータベースに入力してなかった、古いマーガレットやコミックなどを整理してみたらこれが面白いの。
たとえば昭和53年7月2日発売の「週刊マーガレット」はこんなラインナップ。

表紙・柴田あや子、有吉京子「SWAN〜白鳥」、弓月光「エリート狂走曲」、山本鈴美香「エースをねらえ!」、柴田あや子「あおぞら同盟」あたりが豪華連載陣て感じ。そして忘れちゃならない土田よしこ「つる姫じゃ〜っ!」、ところはつえ「にゃんころりん」ね。しかししもどんど「ドラキュラ・ベイビー」は記憶にない…。

*もっと面白かったのが、「別マ」の別マ少女まんがスクールなんですねぇ。今では大御所となってる作家たちが酷評されてたりする。

昭和48年第55回 「北海道さえぐさとも『ずっこけ人生』」銀賞

第56回「北海道三原順『ぼくらのお見合い』」金賞
布浦翼『ゆきおんな』」「大谷博子『ああ青春に悩みあり』」Aクラス
布浦翼と大谷博子が同期生だったんスねー。

第62回「京都府高木美恵子『ハートに火をつけて』」銀賞
「新潟県魔夜峰央『サーザ』」佳作
魔夜峰央は、「絵はうまいが話が大人っぽすぎる」だって。大人っぽいからいいんだけどねぇ。

昭和49年第74回「東京都おおの藻梨以『OH!シンディ』」ハッスル賞
「神奈川県内田美奈子『落ちていた天使』」期待賞
内田美奈子って別マに投稿したりしてたのかぁ。全然知りませんでした。
そしていちばん驚いたのがこの人。

昭和53年第125回「東京都山田双葉『スクールデイズ』」努力賞
あの熱血ポンちゃんこと文豪・山田詠美先生じゃないですかー!
いきなりエロまんが描いてたわけじゃないのね。私はこの人の小説がとても好きで、学園もの(「風葬の教室」とか「僕は勉強ができない」とか)もうまいよなぁぁ、と思ってたんだが、こんな経歴があったんだなあ。

女ま館内部
*雑誌ではほかに、週刊少女コミックに昭和52年、牛次郎原作のまんががあったのにたまげた。河野やす子の「りんごっ子」とか、ひだのぶこの「銀色のフラッシュ」とか連載してた頃である。
タイトルは「原宿むらさき坂」で、作画は寺口恵美。まだ漢字の頃ですな。目次のキャッチコピーがこれまたすごくて、「話題の本格職業ドラマ!」。やっぱり職業ドラマですかー、牛次郎先生!「釘師サブやん」みたいなのを想像して読んでみた。
主人公の名前は井家上霧子。彼女の職業は美容師。と言えば、誰しも柴田あや子の名作「まゆ子の季節」を連想するでしょう。しかし「本格」だから、もっとも〜っと地道なことをしてるのだ霧子は。ヘアピンを捨てようとして、先輩の由美(いじわる)に「ヘア・ピンは大工さんの釘と同じ、釘がなかったら家がたたないわ!」とか言われて、バカでかいU型の磁石で拾われたりしてんの。そして、先生(ロン毛の優男)は「東京タワーみたいなヘアスタイルや、きのこ雲形の髪で町中を歩けやしない」というのが持論で、地味なヘアデザインが受け入れて貰えないと苦悩する。
人気あったのかないのか。今では誰にもわからない。

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